The Young Folks official blog

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :
Pagetop

朝のおはなし

おはよう! Folks!

さっきまでタカオとスタジオに入ってました。

スタジオを出て、路地裏はまだ夜の寝息をたてていましたが
空はうっすらと白みはじめていました。

「なんか‥ポマードの匂いするな‥」
「あ、するする」
「でも、今の若者はポマードの匂いなんてわからないだろうな‥」
なんて会話をしながら
タカオはバイクで、そして僕は自転車で
お互いの家へと向って走り出しました。

タカオは西へ。
そりゃぁ “西原” ってくらいですから‥

そして僕は東へとペダルを漕ぎました。

時折、猛スピードで走って行くトラックがあるくらいで
道路はまだまだがら空き。
こんな朝に東へ向えば、まだ本性を現さない若い太陽が
ようやく雑居ビルの屋上へ手をかけて、勿体ぶった陽射しを
僕に浴びせかけてきました。

6a0133f4683cfa970b0133f46b3a1e970b-320pi.jpg

「わかった。心に留めたよ、あっちへお行き」
そう叫んで、僕は風のようにシャッターを切りました。

時速30kmの僕は、新宿通りを外苑東通りで左折すると
昨日読んだばかりの “私説東京繁盛記” ( 小林信彦著  写真 荒木経惟 )に
その完成までの経緯が書かれていた曙橋を、今日は新たな想いで渉りました。

曙橋。
昭和32年の完成時には、都内最大級の陸橋だったなんて‥
何年も何年もこの橋の近所ばかりで引っ越しをくり返している
我らがヤングフォークスのリーダーも、この橋を少しは誇らしく
思えることでしょう。

この、私説東京繁盛記(昭和59年発刊)の第四章は “四谷三丁目付近”と題されていて
この街で育った僕としては、曙橋の他にもかなり面白い記述があった。
6a0133f4683cfa970b0133f46b3a20970b-320pi.jpg

そのうちの一つを以下に抜粋します。

■九月半ばに大京町の前田外科分院へ行くと、野坂氏がいた。
  前夜、六本木で喧嘩をし、手が腫れて、骨折のおそれありという。
  「三島由紀夫と対談をした。向うはモッズ・ルックできた。かーっとなって、何を喋ったかわからない」
  ぶつん、ぶつん、と切るように喋る。
  「三島由紀夫といえば、仰ぎ見ていた存在です。それがモッズ・ルックでこられちゃたまらない」

喧嘩の相手は “ ハイティーンの若者 ” ということでしたが “ 野坂氏 ”  とは、勿論野坂昭如のこと。
この “ 九月半ば ”は “ ビートルズが来日した年 ”と記載されているので1966年のこと。
この頃、野坂昭如は四谷の住人だった。
著者の小林信彦も左門町という、僕が住んでいた隣町の住人で
“ 前田外科分院 ” は丁度先月、僕が母親の薬を貰いに行った馴染みの医院なのです。

ついでに書いておくと、この医院も小林邸もかつて三島由紀夫が一時期暮らしていた
信濃町の家の近くで、それは外苑東通りのJR信濃町駅と地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅の
間にあり、そこは僕の小学生の頃の通学路でもあるのです。
今はエッちゃんが暮らしているマンションもあり、このすべてはほんの数百メートルの距離に
点在しています。

時代とはいえ “ 三島由紀夫のモッズ・ルック ” って‥
なんか聞き捨てならない言葉の響きでした。

そんなこんなで家の近くにたどり着いた頃
空にはピンクの積乱雲の切れはしが浮かんでいました。
6a0133f4683cfa970b0133f46b3a21970b-320pi.jpg

それは、今日これからどこかに雨を降らせる雲になっていくのか
それとも息絶えたように安堵しながら霞となって消えていくのか
とにかく
あの雲も時速30kmの速さで
僕の上を通り過ぎていったのでした。

“ 「さて‥大っ嫌いな、大っ嫌いな風呂でも入るか!」 っつって素っ裸になったところで 「5行くらい書くか‥」 っつってこの文章書き始めたら‥もう国会中継始まる時間でやんの!” でお馴染みのヨシオでした!   

あ、“ トービージーマ ” は次回です。
たぶん‥
っつって!
スポンサーサイト
2010-08-04 : 小林ヨシオblog : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
ホーム

プロフィール

The Young Folks

Author:The Young Folks
FOLK ROCK.COUNTRY BAND。Bob Dylan、The Byrds、The Lovin' Spoonful、PP&M、Eagles、The Band etc.カバーセッションを経て現在はオリジナル曲中心にステージ構成。時にエレクトリック、時にアコースティックとフレキシブルに活動中!

twitter

add

検索フォーム

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。